自動巻き (自社製キャリバー JLC 868 / 868/1)
機能永久カレンダー (日付、曜日、月、4桁年表示)、ムーンフェイズ、秒、AM/PMインジケーター

永久の時を極薄ケースに宿す：ジャガー・ルクルト Q1308470

複雑機構の常識を覆すエレガンス

スイスの偉大なマニュファクチュール、ジャガー・ルクルト（Jaeger-LeCoultre）が誇るコンプリケーションウォッチの傑作、それが「マスター・ウルトラスリム・パーペチュアル・カレンダー」（Ref. Q1308470）です。

永久カレンダーは、閏年を自動で判断し、日付調整が2100年まで不要という超複雑機構。通常、この複雑なメカニズムを収めるには厚いケースが必須とされますが、このモデルは時計製造の常識を覆します。

驚異の「ウルトラ・シン」設計

Q1308470の最大の魅力は、その驚異的なスリムさです。ケース径39mmに対し、厚さはわずか9.2mm。これは、永久カレンダーを搭載した自動巻き時計としては異例の薄さです。

この薄型化を実現しているのが、自社製自動巻きムーブメントCal.868（または868/1）です。厚さわずか4.72mmという超薄型でありながら、330を超える部品で構成され、約38時間（現行モデルでは70時間へのアップデート例あり）のパワーリザーブを確保しています。シースルーバックからは、その緻密で美しいムーブメントの動きを鑑賞できます。

端正なブラックダイヤルと実用性

本モデルは、ステンレススチールケースにブラックのサンレイ仕上げダイヤルを合わせており、精悍でモダンな印象を与えます。

ダイヤル上には、日付、曜日、月、ムーンフェイズ、そして年表示がバランス良く配置されており、複雑機構でありながら高い視認性を確保。さらに、ダイヤル中央上部には「セキュリティ・レッドゾーン」が表示され、カレンダー調整が禁止されている時間帯（夜間）を分かりやすく示すなど、日常使いにおける配慮が行き届いています。

複雑機構を愛する時計ファンにとって、エレガントなドレスウォッチの理想的なプロポーションを保ちながら、実用的な永久カレンダーを搭載したQ1308470は、まさにタイムレスな価値を持つ一本と言えるでしょう。