こんにちは！久屋大通店の原です。

 

 

皆さま、時計の購入を検討している時、どこを見ていますか？

 

今回は価格差編です！

 

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【バックナンバー】

 

・針編

・ケース編

・素材編

・ダイヤル加工編

・ダイヤル素材編

・サイズ（小）編

・バックル編

・裏蓋の閉じ方編

・ブレスレット編

 

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いわゆる高級機械式時計は、なぜ価格が高いのでしょうか？

 

一般的に、組み立ての難しさや部品数から電池式の時計よりも機械式の時計の方が高価になるとは言われていますが、

それでも数万円で購入できる機械式時計は数多く存在します。

同じ機械式時計なのに、なぜここまでの価格差が発生するのでしょうか。

 

また、同じブランドの腕時計でも、最低価格と最高価格には大幅な差があるのが普通です。

同じブランドの時計に大きな価格差があるのは、何が理由なのでしょうか。

 

自分の好きな腕時計を選ぶ理由はさまざまですが、

実際に購入に至るには価格も重要な要素になってきます。

 

というわけで今回は、機械式時計に価格差が生まれる理由についてお話しします！

 

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①加工に手間をかけている

 

機械式時計は、手間をかければかけるほど値段が上がります。

その時計を美しく見せるためにかけた技術と時間と情熱が、そのまま金額として乗っかってくるのです。

なので高級腕時計はみな一様に、優れた美観を持っています。

 

ケースサイドの目の細かいヘアラインや、

ブレスレットのコマひとつひとつの曇りのないポリッシュ仕上げ、

美しく曲げられたラグの面取りなどなど……

腕時計のデザインは計算し尽された美しさで成り立っており、

またそれを実現するために驚くほどの手間と時間が費やされているのです。

 

ケースや文字盤、ブレスレットなどの外装はもちろんですが、ムーブメントの仕上げに関しても同様です。

腕時計を道具ではなく嗜好品と捉える現在、ユーザーの所有欲を満たすために裏蓋をシースルーにして、

中のムーブメントの美しさをセールスポイントとしていることがほとんどです。

本来見えない部分である機械を美しく加工するひと手間によって時計の魅力は格段に増しますし、

またそれにつれて価格も上がります。

 

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②素材自体の価格の差

 

当然といえば当然ですが、使う金属が高価なほど時計の価格も上がります。

同じ時計でも、ステンレスのモデルと18Kのモデルでは二倍以上の価格差があります。

 

IWCのポルトギーゼクロノグラフですと、

ステンレスモデルは￥874,500(税込)、18Kモデルは￥1,969,000(税込)です。

またゴールド以外でも、チタン、セラミック、カーボン、プラチナなど、

希少性の高い素材や加工が難しい素材のモデルは比較的高額になります。

 

ちなみに、ステンレスステンレスと言っていますが、ステンレススチールにも質によって差があります。

 

いわゆる高級腕時計に使われているのは316Lステンレスという合金で、

アレルギー反応を起こしにくく耐腐食性に優れた金属です。

腕時計以外だと、医療用のメスなどにも使用されています。

（ステンレスとはFe（鉄）にCr（クロム）やNi（ニッケル）を合わせた合金であり、Fe以外の素材の含有率が高いほど高価になります。）

普段何とはなしに見ているステンレスの腕時計も、実はすごくいいステンレスが使われているんです。

 

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③ムーブメントが自社開発か否か

 

ブランドが自社で開発したムーブメントを搭載するモデルは、そうでないモデルよりも高価になります。

（時計好きの間でもしばしば議論されるところではありますが、どちらを購入すべきか？という話題は今回は割愛……）

 

例として、ブライトリングのアビエーター８クロノグラフ43は￥704,000(税込)、

同じアビエーター８クロノグラフ43の自社ムーブ搭載モデルは￥946,000(税込)です。

自社ムーブのモデルが高額になる理由は、その機械の方が優れているからというだけではなく、

（もちろん各社優れた機械を生み出すために開発を行っているので、

結果として性能の良いムーブメントができるのですが、）

ムーブメントの開発に莫大な費用がかかるので、その分金額を上乗せせざるを得ないのです。

 

複雑機構や超ロングパワーリザーブなど、汎用ムーブにない機能を持つ機械が高額になるのは当然といえば当然ですが、

そうでなくても、新たにムーブメントを設計し、製造ラインを整え量産体制に持っていくのにはものすごく時間と費用がかかります。

 

昨年発表されたオメガのキャリバー321やA.ランゲ＆ゾーネのオデュッセウスも、

ステンレスにしては高額な理由の一つとして、イチからムーブを開発したから、があると思います。

（それがかつて存在したムーブを研究して再生されたものであればなおさらです。）

 

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いろいろな時計を見ていると、「これなんでこんな高いの？／安いの？」と思うことがあります。

 

実際買うとなると金額は検討すべき重要なポイントになってきますが、

それとはまた違った「なんで高いの？」という視点で時計を見てみるのも面白いです。

 

 

それでは腕時計しりとり、今回はユニタスの「す」です！

（前回はこちら→☆）

 

スウォッチ

……スイスに本拠地を置く、世界最大の時計製造グループ。

リシュモンやLVMHがジュエリー・ファッションブランドを擁しているのと比較すると、「時計屋さん」というイメージが一番強いです。

（本来はスウォッチグループですが、今後他のグループが出てきたときにすべて「プ」で終わってしまうので今回はスウォッチとしました。すみません(-.-)）

 

次回は「ち」です！

それでは◎

 

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