【ゼニスの時計】修理とオーバーホールについてモデル別の費用・修理内容・正規品と並行中古品とのメンテナンス費用の差について解説！

スイスの名門ウォッチブランドとして、150年以上にわたり時計愛好家を魅了し続けるゼニス。その革新的な技術と洗練されたデザインは、時計史に燦然と輝く功績を残してきました。エル・プリメロのように、時計業界に革命をもたらしたムーブメントの開発など、常に挑戦を続ける姿勢は、世界中の時計ファンから高い評価を得ています。

ゼニスの時計は、まさに一生もののパートナー。しかし、その精巧なメカニズムを維持し、時を刻み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。美しい輝きと高精度を長く楽しむためには、適切な時期に適切なケアを施すことが重要です。

「修理」と「オーバーホール」、どちらも時計のメンテナンスとして耳にする言葉ですが、その違いを明確に理解しているでしょうか？

• 修理：時計の故障や不具合が発生した際に、その原因を特定し、破損したパーツの交換や調整を行う作業です。
• オーバーホール：時計のムーブメントを分解し、洗浄、注油、部品の交換、精度調整などを行う、時計にとって総合的なメンテナンスです。

時計の状態によって適切な処置は異なります。例えば、ガラスの破損やリューズの破損といった場合は「修理」が必要となります。一方で、時間が遅れる、止まってしまうといった症状は、ムーブメントの油切れや摩耗が原因である可能性が高く、「オーバーホール」が必要となるケースが多いです。

大切なゼニスの時計をオーバーホールに出すとなると、気になるのはやはり費用ですよね。
結論から言うと、ゼニス時計のオーバーホール費用は、ムーブメント、機能、修理内容、時計の購入方法（正規品か非正規品か）によって大きく異なります。

－ムーブメント別の修理料金の違い－

※あくまでも目安であり、実際の費用は時計の状態や交換パーツによって異なります。

－正規品・並行品・中古品、購入経路でメンテナンス費用の違い－

ゼニスの時計は、正規店で購入した正規品だけでなく、並行輸入品や中古品も多く流通しています。購入経路によって、メンテナンス費用や対応が異なる場合があるため注意が必要です。

上記料金表に、黒字の料金と赤字の料金を並べて表示しております。

正規特約店の記載がある保証書を提示した場合は、上記料金表の黒字の金額でメンテナンスを行うことが出来ます。

非正規店で購入した時計のメンテナンスの場合は、赤字の金額が適用されます。
非正規品は、正規品の費用の5割増しの金額でなければ、正規サービスセンターのメンテナンスを受けられません。

機械式時計は、一生の相棒と呼べるほど長く使っていくことになります。そのため正規品を購入することによって、非正規品よりランニングコストを大きく抑えることが出来ます。
ゼニスの時計は正規店での購入をお勧めいたします。

オーバーホールでは、ムーブメントを分解し、摩耗や劣化が激しいパーツを交換します。代表的な交換パーツと費用は以下の通りです。

• リューズ:約1万円
• プッシュボタン: 約1万円
• 針：約1万千円
• ガラス: ８万円～ (素材や形状によって異なる)

これらのパーツは、使用頻度や経年劣化によって交換が必要になるため、オーバーホール費用に大きく影響します。

結論としては、並行輸入品であっても、正規サービスセンターでオーバーホールを依頼することは可能です。ただし、正規代理店を通さずに購入された製品であるため、修理料金は5割増しになります。

中古で購入したゼニスの時計は、前オーナーの使用状況やメンテナンス履歴が不明なため、オーバーホールに出すことを強くおすすめします。

オーバーホールによって、時計内部の汚れや油切れを解消し、精度や耐久性を回復させることができます。また、潜在的な故障リスクを事前に発見し、安心して使い続けるためにも、購入後のオーバーホールは非常に重要です。

• 時間が遅れる、止まってしまう: ムーブメントの油切れやゼンマイの劣化、歯車の摩耗などが考えられます。
• 日付がずれる、表示されない: 日付表示機能に不具合が生じている可能性があります。
• リューズが巻けない、空回りする: リューズやゼンマイに破損や摩耗が生じている可能性があります。

これらの症状は、時計内部の故障信号である可能性があります。早急に専門家に見てもらい、適切な処置を受けるようにしましょう。

• 磁気を避ける: テレビやスピーカーなど、強い磁気を発する機器の近くに置かないようにしましょう。
• 衝撃を与えない: 落下や強い衝撃は、時計内部の部品を損傷する恐れがあります。
• 防水性に注意: 水に濡れた場合は、すぐに柔らかい布で拭き取りましょう。
• 定期的なメンテナンス: 4～5年に一度は、オーバーホールを検討しましょう。

• 正規サービスセンター: 純正パーツの使用、ブランド基準に沿った修理、技術力の高さなどがメリットです。ただし、費用が高額になりがちな点がデメリットです。
• 非正規店: 正規サービスセンターよりも比較的安価で、修理期間も短い傾向があります。ただし、技術力やサービス品質にばらつきがあるため、慎重に選ぶ必要があります。

ゼニスの時計は、適切なメンテナンスを施すことで、その輝きと高精度を数世代にわたって受け継いでいくことができます。 定期的なオーバーホールや日頃からの丁寧な扱いを心がけ、大切な時計を末永く愛用しましょう。

この記事を書いた人

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TANAKA久屋大通店の杉浦です。
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