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2024.01.26
【歴史から見るダイバーズウォッチ総集編】_オメガ・ブランパンから人気モデルが勢ぞろい_210.30.42.20.03.001_215.92.46.21.01.001_215.30.44.21.01.001_5015-1130-52A
ビジネスでもカジュアルでも人気のダイバーズウォッチを検討されたことがあるのではないのでしょうか。
そもそもダイバーズウォッチとは・・・
元々はその名前の通り、ダイビング(水に潜る)の為の時計ですが、
その防水性や堅牢さ、デザインがシンプルな事もあってビジネスや普段使いとして、とても人気があります。ブランドによっても解釈は様々ですが、
ISO(国際標準化機構)では、ダイバーズウォッチについて
すごく大まかに要約すると次の2つのポイントによって定義されています。➀ 水深100m以上の防水性能を備えている。
➁ 回転ベゼル(逆回転防止)を備えている。中でも➁の”回転ベゼル(逆回転防止)”は、
多くの方がイメージするダイバーズウォッチと言えばの
アイコンとなっているのではないでしょうか?ではこれらのダイバーズウォッチは、どのように登場し、どのように進化していったのか、
その歴史を一緒に見ていきましょう。ダイバーズウォッチを年表から見る
1932年
1932年に発表された商業用ダイバーズウォッチ「マリーン」
世界初の商業用ダイバーズウォッチ”マリーン”は、1932年にオメガにより発表されました。
独自の設計で特許を取得したダブルケース構造は、コルクで密封することで、
時計の内部に水分や埃などが侵入するのを防ぐという画期的なものでした。オメガはさらに革新を求め、この時代から調整可能なクラスプを導入しており、
ダイバーの手首にぴったりとフィットさせることを可能としました。ちなみに”マリーン”は、当時どのダイバーズウォッチよりも優れた防水性能を持ち、
レマン湖で行われたテストで水深73mの潜水を見事に成功させました。そしてその5年後には、研究所でさらなる厳格なテストが行われ、
このモデルの135mの防水性が正式に証明されています。オメガは昔から、プロスペックの時計を製造しており、
世界のダイバーに選ばれていたのですね。1948年
1948年に発表された「初代シーマスター」
1948年、街から水辺まで場所を選ばずに使えるユーティリティウォッチを目指し、
初代シーマスターは誕生しました。誕生当時は、ダイバーズウォッチは”軍用時計”というイメージが強く、
一般向けではなかった為、
このモデルは、ダイバーズウォッチを意識したモデルではなく、
防水性も潜水用ではなく生活防水程度にとどまっていたようです。1953年
1953年に誕生した世界で初めて逆回転防止ベゼルを備えたダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」
フランスの海でダイビングをするブランパンCEO(1950〜1980)のジャン=ジャック・フィスター氏
ここで登場する「ブランパン」ですが、初めてそのブランド名を耳にする方のために、
簡単に「ブランパン」というブランドを説明します。▼ブランパンとは▼
1735年に誕生した、知る人ぞ知る現存する世界最古の時計ブランドで、
私たちが住む日本では、なんと江戸時代から続く超老舗のブランドなのです。
ブランパンは、創業当時から機械式時計のみを製造しており、
1969年に始まった、時計業界全体にとてつもなく大きな影響を与えた
「クォーツショック」の中でもクォーツ時計は一切作っていません。
個人的に好きなブランドの一つです。そんな長い歴史を持つブランパンのラインナップの中でも特に有名なのが、
世界初の逆回転防止ベゼルを備えた、
元祖ダイバーズウォッチと言われている「フィフティ ファゾムス」です。現代では当たり前のものとなっていますが、1953年当時、
逆回転を防ぐ仕組みを備えた回転ベゼル、
黒地に映える白の大きな針とインデックスによる高い視認性、
耐磁性能、
卓越した防水性能など…このような機能を兼ね備えた時計は革新意外の何ものでもありませんでした。
「フィフティ ファゾムス」は、
フランス海軍潜水戦闘部隊によりブランパンが初めて採用された他に、
米海軍が公式ダイバーズウォッチとしてブランパンを採用したなど、
海軍との密接な関わりを持ったプロフェッショナルのためのダイバーズウォッチといえます。ちなみに…
アメリカ海軍特殊部隊のネイビーシールズにも
「フィフティ ファゾムス」が採用されていました。▼フィフティ ファゾムスの記事はこちら▼
1956年
1956年に誕生した「初代バチスカーフ」。ケース径は37mm
フィフティ ファゾムスが誕生してから3年後の1956年に「バチスカーフ」が誕生しました。
軍用向けの「フィフティ ファゾムス」に対し、
「バチスカーフ」は、ダイビングショップ、一般市民向けに製造されました。現在では、スポーツアクティビティ全般に使用できるよう改良が重ねられ、
多くのTPOに適したダイバーズウォッチとして人気を博しています。▼フィフティ ファゾムス バチスカーフの記事はこちら▼
1957年
1957年に発表された、左から「スピードマスター」「シーマスター300」「レイルマスター」
初代シーマスターの誕生から9年後の1957年、
防水性能を強化し潜水機能に重点をおいて作られたのがシーマスター300※です。※写真中央1957年は「スピードマスター」「シーマスター」「レイルマスター」が
同年のうちにリリースされており、
そのどれもが今でも人気の衰えないシリーズとなりました。▼シーマスター300の記事はこちら▼
1993年
1993年に誕生した「シーマスター プロフェッショナル300」
そして1993年、より本格的なプロ仕様のダイバーズウォッチとして
「シーマスター プロフェッショナル 300」が誕生しました。このシーマスター プロフェッショナル 300こそが現在も絶大な人気を誇る、
「シーマスター ダイバー300M」の原点となります。映画007ファンの方はご存じかと思いますが、
1995年公開の「007 ゴールデンアイ」で
ジェームズボンドが着用していたことは有名なお話しです。2018年
2018年にフルモデルチェンジを行ったシーマスター ダイバー300M
1993年の誕生から現在に至るまでダイバー300Mは、
スペックアップやマイナーチェンジを行い、アップデートされてきました。そして2018年には、同シリーズ誕生から25周年を記念してフルモデルチェンジを行いました。
最新のムーブメントを搭載し、
文字盤の素材も、「ラッカー → セラミック」へブラッシュアップされるなど、
大幅にアップデートされました。2005年
2005年に発表された「シーマスター プラネットオーシャン」
2005年、シーマスターの上位モデルとして、
「シーマスター プラネットオーシャン」が誕生しました。以前までのシーマスターは、ブルーをベースとしていましたが、
プラネットオーシャンは、大胆にもベゼルや、プッシャー、
更にはラバーストラップにまでオレンジを採用。またデザインも従来のシーマスターと比べ、
モダンクラシックになり、発表当初から600Mの防水性能を誇っていました。2022年
2022年に発表された「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」
1930年代からダイバーズウォッチを制作しているオメガが
2022年に発表した「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」は、
”6000m”もの驚異的な防水性能を誇ります。ウルトラディープには、非常に高品質な特殊なサファイアクリスタルガラスを採用しています。
何が特殊なのかというと…
”EFGサファイアクリスタル風防”という、同モデルが想定する水圧に耐えうるような
不純物のないサファイアクリスタルを実現するための特殊な加工方法を採用しています。そして耐圧性を高めるため、独自の形状を採用することで、
ヘリウムエスケープメントバルブを必要としない飽和潜水にも対応するという
まさに”究極のダイバーズウォッチ”といえるシリーズなのです。▼プラネット オーシャン ウルトラディープの記事はこちら▼
名古屋の正規店はTANAKA名古屋の正規店はTANAKAまとめ
ここでは、ダイバーズウォッチはどのように誕生し、
どのように進化していったのかという疑問から、
歴史を時系列にしてまとめてみました。ダイバーズウォッチは、今から90年以上も前に誕生していたことや、
「オメガ」「ブランパン」がダイバーズウォッチの歴史に大きな影響を与えていることなど、
時計の世界はつくづく興味深いなぁと感じました。是非この記事を通して、ダイバーズウォッチだけでなく、
機械式腕時計にご興味を持っていただけますと幸いです。******************************************
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