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2024.05.06
【ブライトリング】腕時計によく使われる金属「チタン」「ステンレススチール」とは?その特徴と違いを解説!
こんにちは。
ブライトリング ブティック 名古屋の寺澤でございます。
2024年春、今年も多くの新作を発表したブライトリング。
その中でも、特にチタンを使用したクロノマットが話題となっています。
そこで、今回は実際にステンレススチール製とチタン製のスーパークロノマット B01 44・クロノマット B01 42とともに、
素材の特徴・違いをご紹介していきます。
ステンレススチールとは?
(左)スーパークロノマット B01 44 ブルー×シルバー文字盤 ステンレススチール製
品番:AB0136161C1A1 価格:1,287,000円(税込)(右)クロノマット B01 42 シルバー×ブラック文字盤 ステンレススチール製
品番:AB0134101G1A1 価格:1,160,500円(税込)ステンレススチールは英語で「Stainless=汚れない・錆びない Steel=鉄鋼」という意味を持ちます。
もっとも腕時計に使用されている素材としても有名で、
世の中のほとんどの腕時計はステンレススチール製だといっても過言ではありません。鉄を主成分に、クロムや炭素を配合し、錆びにくくなるように加工された合金鋼のことを指し、
鉄や銅などと比べると、発明から100年程度しか経っていない比較的新しい金属です。金属業界では「SUS(Steel special Use Stainless)」といい、非常に多くの種類があります。
耐腐食性・耐熱性・強度などに優れるという特徴があり、
腕時計の他にもキッチンの料理器具や食器・車の部品や家電・産業機械など様々な製品に使用されています。チタンとは?
(左)スーパークロノマット B01 44 アンスラサイトグレー×ブラック文字盤 チタン製
品番:EB0136251M1E1 価格:1,771,000円(税込)(右)クロノマット B01 42 アンスラサイトグレー×ブラック文字盤 チタン製
品番:EB0134101M1E1 価格:1,633,500円(税込)チタン鉄鉱を主原料とする金属の1つで、
地球を構成する地殻成分の中では4番目に多い金属元素のことを指します。鉄・銅などと比べると、工業や産業で実用化されてから約70年と比較的新しい金属材料です。
・軽量(ステンレスと比べると約60%軽い)
・高強度(鉄の約2倍・アルミの約3倍強い)
・耐食性(プラチナ並みに錆びにくい、海水に対して強い)
・非磁性
・金属アレルギーを引き起こしにくい
…という特徴があり、宇宙・航空産業から医療器具や日用品にまで幅広く使われています。
腕時計では、堅牢な造り故に重くなりがちなダイバーズウォッチなど、
高防水などの時計の素材として選ばれることも。その一方、チタンは難削材としても有名です。
他の鋼鉄材料よりも生産に手間とコストがかかることに加えて、
加工がしにくく加工経験・技術が必要となるため、高価格帯になることがほとんどです。「チタン合金」「グレード」とは?
チタンは、大きく分けると”純チタン”と”チタン合金”の2種類が存在します。
純チタンは、その名の通り純度の高いチタンのことを指し、
チタン合金とは、チタンに他の金属を混ぜることによって、チタンの持つ長所をさらに向上させる・短所が改善したものを指します。元々チタン単体でも錆びにくい・高強度・軽いという性質をもちますが、
そこに”加工のしやすさ”などが加わることによって、様々なものに活用しやすくなります。腕時計メーカーによっては、独自の配合のチタンも存在し、どんどん種類が多くなっていっています。
実は、チタンは合金含めて様々な種類が存在し、
特にチタン合金は他の金属の含有量によって「グレード」という名前で種類が分けられています。グレードとは純度の違いのことを指し、グレード”2″やグレード”5″など数字で表します。
純チタンは1(JIS1種/最も柔らかい)~4(JIS4種/最も固い)、5以降がチタン合金となり、それぞれ金属の配合が異なります。
腕時計には、純チタンである”グレード2”、チタン合金である”グレード5”が使われることがほとんどです。
様々なチタンの中で、なぜ”グレード5″が選ばれたのか?
今回のクロノマットシリーズに使われているチタンはグレード5。
グレード5チタンは”チタン90%、アルミニウム6%、バナジウム4%”で構成されるチタン合金で、
純チタンよりも加工がしやすく、よりステンレススチールに近い色味を出すことができます。現在のクロノマットのデザインは…
・ポリッシュ仕上げのベゼル、またはセラミックベゼル
・サテン&ポリッシュ仕上げのルーローブレスレット
と、他と被らない・高級感のあるデザインが特徴的です。
クロノマットの高級感のある特徴的なデザインをそのままに、軽量化するとなると、
”チタン特有の性質はそのまま・純チタンよりも加工のしやすい”グレード5チタンが最適でした。加工しにくいことには変わりありませんが、ブライトリングは研磨技術が高いため、
ステンレススチール製のクロノマットの高級感をそのままに、デメリットになりがちな着けた時の重さを軽減することができました。ステンレススチールとチタンの違い
ステンレススチールとチタンは、特性やその度合いなど目には見えない違いがありますが、
大きく違う点は、ずばり”重さと金属の色味”。実際に手に取った時に一番違いを実感することができます。
…ということで、今回はスーパークロノマット B01 44のステンレススチール製とチタン製を実際に比較してみました。
(左)スーパークロノマット B01 44 アンスラサイトグレー文字盤 チタン製
品番:EB0136251M1E1 価格:1,771,000円(税込)(右)スーパークロノマット B01 44 ブルー文字盤 ステンレススチール製
品番:AB0136161C1A1 価格:1,287,000円(税込)まずは重さを計ってみると…
・チタン製(左) 151.5g
・ステンレススチール製(右) 224g
なんと、72.5gも重さが違います。
数字ではあまりピンとこないかもしれませんが、チタン製の方が圧倒的に軽いことが分かります。
腕時計の中で200gはしっかりと重量を感じる重さですが、その重量を大幅に下回っています。
(ちなみに約150gはバナナ1本とほぼ同じ重さだそうです)つづいて、金属部分の色を見比べてみると…
良く見ると、ステンレススチールは色が比較的明るく、チタンの方が少し色味が暗く重厚感があります。
一見、どちらもほとんど色味が一緒で高級感がありますが、しっかり見てみると素材感が異なっていることが良く分かります。
写真では色味が分かりづらいので、ぜひ店頭で見比べてみてください。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した4つのモデル全て、現在ブライトリング ブティック 名古屋で実際に見ることができますので、
ぜひ実際に手に取って比べてみてください。
皆様のご来店をお待ちしております。
BREITLING BOUTIQUE 名古屋
担当:寺澤 舞結子(てらざわ まゆこ)
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