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こんにちは!久屋大通店の原です。
以前パイロットウォッチについての記事を書いた際にいくつか気になったことがあったので、今回はそれについて少しお話しようと思います。
前回紹介した、ゼニスのパイロットウォッチ「TIPO CP-2」。
この時計、実はあまり深堀りしたことがなかったのですが、調べてみるとなかなか面白いことがわかってきました。
そもそもこれがどういう時計なのかというと……
1960年代にゼニスがイタリア空軍へと納入した時計の復刻で、当時は2500本作られたが、今回の復刻では1000本限定という、結構なレアものです。
TIPOとはTYPEの意を持つイタリア語。
CPはCronometro de polsoの略で、Cronometroが時計、polsoが手首という意味です。
TIPO CP-2を日本語で言うなら、分類:腕時計(2)という感じでしょうか。
軍で用いられていた装備品のうち、腕時計に分類されるものの、2つ目ということです。
ちなみにCP-2があるということで、当然CP-1も存在します。
CP-1はレオニダス社(今のタグホイヤー)がメインで制作していた、CP-2よりも小型の時計だったとのこと。
当時はひとつの軍用時計を複数の会社が制作することは普通でしたが、今改めて振り返ると面白いな~と思います。
当時空軍へ納入されていたパイロットウォッチというと、マーク18、ナビタイマー、あとはゼニスのTYPE20などが有名でしょうか。
と、ここでひとつ疑問が生まれます。
TYPE20って……ブレゲにもあるよね?
TYPE20ってなんなんだ?
ゼニスのパイロットウォッチ、TYPE20。
ブレゲのパイロットウォッチ、TYPE20。(正確には、TYPE XX)
どちらも同じ名前を持つパイロットウォッチですが、両者に繋がりはあるのでしょうか。
結論から言うと、わかりませんでした。
理由をご存じの方がいらっしゃったら、ご一報ください。(すみません。)
普通に考えたら、フランス空軍のTYPE20という時計を、ブレゲもゼニスも制作していたということだと思います。
が、ゼニスが当時TYPE20を制作していたという情報が見当たらず……。
十中八九そうだろうとは思うのですが、もし違ったら嫌なので、明言はしないでおきます。
関係ないですが、TYPE20とかマーク18とかの名前の付け方、めちゃめちゃかっこいいですよね。
その時計のために用意された名前ではなく、軍用装備品のうちの一つに割り当てられた数字がそのまま名前になってしまう。
ロマンですね~。
(すっごく今更ですが……
IWCのパイロットウォッチ、マーク18の名前は、イギリス空軍へ納入されていた装備品である、マーク11に由来しています。
装備品の11番目、という意味しか持たない言葉がそのまま名前になっているというのは、非常にかっこよくて憧れます。)
皆さんは、自分が好きな時計の名前について調べる事ってあるでしょうか。
詳しく調べてみると、また新しい魅力に気付けるかもしれません。
TANAKAウォッチギャラリー 久屋大通店 担当:原 明日香(はら あすか)
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