-
いつもブライトリング ブティック 名古屋のブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
ブティックマネージャーの橋爪です。
さて、ブライトリングというブランドをご存じの方で この名前を聞いたことが無い という方はいないでしょう、“ナビタイマー”。
ブライトリング=ナビタイマーと言ってもいいほどブランドの顔として定着しているコレクションですが、
なぜ人気なの? そもそもナビタイマーってどんなモデル? 何がすごいの? どんな人が着けるの?
といった、いまさら聞けないナビタイマーの秘密を今回は解説していきます!!
1884年、創業者レオン・ブライトリングによってその歴史が始まったブライトリング。
創業当初から一族が追い続けた夢は、世界最高のクロノグラフを作ること。
実際にクロノグラフに関する様々な特許を取得してきた歴史があり、中にはこんな逸話もあります。
-革新的なタキメーターを搭載したレオン・ブライトリングの懐中時計「ヴィテス」は、1906年にスイスで初めてスピード違反の切符を切るために警察官が使用しました。
スピード違反の取り締りはブライトリングの「進歩」のお陰なのです!-ブライトリング公式HPより引用
そんなクロノグラフのパイオニアとも呼べるブライトリングに後のアイコンモデル、ナビタイマーが誕生したのは3代目ウィリー・ブライトリングの時代。
19歳という若さで会社を継いだウィリーは熱心な技術開発を行い、クロノマットやナビタイマー、プレミエ、スーパーオーシャンなど現在のブライトリングの根幹となる数々のコレクションを生み出した人物として知られています。
1952年、航空用計器の開発にも力を注いでいたウィリーのもとに※AOPAから、会員向けの新しいクロノグラフの製作についての打診があります。
そこで彼が思いついたのが、パイロットたちが「E6Bフライトコンピューター」と呼ぶ計算尺を腕時計に統合するというもの。
こうしてついに最初期のナビタイマーが誕生するのです。
※AOPA(国際オーナーパイロット協会)・・・現在でも世界中で活動しているアメリカの非営利団体。航空全般の振興と、特に安全性の分野で会員の利益に貢献することを目的としている。
↑初代ナビタイマー。Breitlingのロゴは無く、AOPA会員のために製作された。(1954年)
このモデルは当初AOPA会員向けに100本のみ製造されたそう。そのためBreitlingのロゴマークはどこにも見当たらず、AOPA NAVITIMERと呼ばれていました。
その後、1955年頃からは一般向けにも販売を開始し、この頃からBREITLINGの文字がAOPAロゴとともに記されています。
当時からほとんど変わっていないデザインコード-ナビタイマーをナビタイマーたらしめる特徴についてもここで語りたいところですが、後述することにしましょう。
↑BREITLINGの文字がAOPAロゴの上に見られるナビタイマー。ムーブメントは初代のVALJOUX 72からVENUS 178へと変わっている。(1956年)
また、ナビタイマーにはその派生に コスモノート という24時間表示のモデルが存在し、「世界初の宇宙に飛んだスイス製腕時計」として知られています。
ここで他のブランドの名前が浮かぶ方もいると思うので強調しておきますが、”初の月面着陸”ではなく、“初の宇宙空間”です。念のため。
このモデルは、世界初の有人飛行を目指したマーキュリー計画のミッションを実行するために選ばれた「オリジナルセブン」と呼ばれる7名の宇宙飛行士のひとり、スコット・カーペンターの直接の依頼によって誕生しました。
彼の依頼内容は以下のとおり。
・宇宙では昼と夜の概念が相対的で12時間計は意味を成さないため、24時間表示にすること。
・グローブをしたままでも操作しやすい大型のベゼル、そしてシンプルな計算尺であること。
・宇宙服の上からでも装着できる伸縮可能なステンレススチール製ブレスレットであること。
この依頼をウィリー・ブライトリングは全て完璧に叶えてみせ、コスモノートは宇宙で着けられた初のスイス製腕時計となったのです。
NASAではなく、宇宙飛行士個人による依頼というのも面白いですよね。
↑当時の広告。「コスモノート」の表記は無いため、のちに名付けられた名前とされている。(1962年)
ブライトリングとナビタイマーの歴史について分かったところで、では具体的にどんなところが特徴の時計なのか、お話していきます。
まずはこれこそナビタイマーであることの証、回転計算尺について。
↑過去に使用されていた計算尺のデザイン(左上から時計回りに古い順)。年代によって色づかいや目印の有無などが変化している。
01.ナビタイマー誕生の秘密でも触れたように、パイロットたちが実際に使用していたフライトコンピューターと呼ばれるものを、腕時計と融合させることでこのデザインが誕生しました。
外周の白いディスクがベゼルと連動した可動式になっており、
乗算、除算といった数学的演算、キロメートル・法定マイル・海里の変換、
平均速度、移動距離、燃費、上昇/下降率
など多岐にわたってフライトに必要な計算が実行できる優れものです。
本文ではその詳細な使用方法は割愛しますが(日常的に使う方はいないと思うので……)、下記ブログにて簡単な操作方法を説明しておりますので興味のある方はぜひご一読ください。
【ブライトリング】ナビタイマー回転計算尺の使い方
普段生活をしていて使うことの無い機能ではありますが、この回転計算尺が多くのパイロットたちに信頼され、ブライトリングのアイコンとなるうえで欠かせないものだったということは断言できます。
これがあれば一目でナビタイマーだとわかる、そんな象徴的な機能が回転計算尺です。
◇ベゼル
続いては、回転計算尺を操作する際に実際に回す外側のベゼルデザインについて。
写真でその特徴と変化を見ていきましょう。
↑初代ナビタイマー。握りやすくするためのビーズが並ぶ。その数約125個。(1954-55年)
↑後継機では更に掴みやすくするためにビーズが大きくなっている。数は98~93個に。(1956-1962年)
↑手袋をしたままでも操作しやすいよう、角の鋭いノッチ付きベゼルが採用された。この当時からほぼ現行モデルに近い形。(1964年)
このように、使いやすさを追求して少しずつアップデートされてきたナビタイマーのベゼル。
現行ではクロノグラフモデルのノッチ付きベゼルと3針モデルのビーズベゼルの2パターンが存在しますが、どちらも歴史的なデザインに影響を受けていることが分かります。
↑現行のナビタイマー B01 クロノグラフ 43。ノッチの幅が広くなり、角が無くフラットで扱いやすい。(2022年-)
↑現行のナビタイマー オートマチック36。3針モデルには初代に見られたビーズ装飾が復刻。(2023年-)
AOPAの依頼を受けて製造が始まったという、少し変わった出自を持つナビタイマー。
現在に至るまでのモデルの変遷の中で、そのロゴマークもナビタイマー独自の変化を遂げてきました。
↑①初代ナビタイマーにみられるAOPAロゴ。(1954年)
↑②TWIN-JETロゴ。わずかに重なった飛行機2機のシルエットをデザイン化したもの。(1965年)
↑③翼といかりのWINGロゴ。クォーツショックを克服し、新たな時代の象徴となるマーク。(1985年)
↑④「空だけ」のイメージを払拭するシンプルなBロゴ。以降は自社開発キャリバーB01が標準搭載される。(2018年)
↑⑤現行モデル。ナビタイマー誕生から70周年を記念し、初代に回帰したAOPAロゴを採用。(2022年)
以上、大きく分けて5種類のロゴが採用されてきましたが、皆さんはどのデザインがお好きですか。
それぞれに時代背景が反映されていたり、ブライトリングの目指すブランド像が垣間見えたりして非常に面白い変化です。
70年の時を経て、オリジナルのロゴが復刻したのもそのストーリーを知っていると感動的ですよね。
ぜひ今後もナビタイマーのロゴに注目してみてください。
ナビタイマーについて、より知っていただく事はできたでしょうか??
最後に、現行のナビタイマーから人気のモデルをピックアップしてご紹介します。
店頭でもご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来店ください!
紹介ブログ:【ブライトリング】このサイズが欲しかった!人気のアイスブルー文字盤にアジア限定のサイズが登場!! ナビタイマー B01 クロノグラフ 41 AB0139241C2A1【在庫あり】
紹介ブログ:【ブライトリング】シルバー×ブルーが美しいブティック限定のナビタイマー ナビタイマー B01 クロノグラフ 41 AB0139A71G1A1 AB0139A71G1P1【在庫あり】
紹介ブログ:【ブライトリング】シルバー×ブラックとゴールドの組み合わせがかっこいい! ナビタイマー B01 クロノグラフ46 RB0137241G1P1【在庫あり】
紹介ブログ:【ブライトリング】ナビタイマーシリーズ待望の36㎜、レディースモデルではお久しぶりのアンスラサイトグレーダイヤルモデル! ナビタイマー オートマチック 36 A17327381B1A1【在庫あり】
BREITLING BOUTIQUE 名古屋
担当:橋爪彼方(はしづめかなた)
prev.next.取り扱い店舗
STORE LOCATION
関連記事
RELATED POST
-
CATEGORY
記事カテゴリ一覧