はじめに
高級時計ブランドとして世界的に知られるOMEGA。
その中でも、特に圧倒的な人気を誇るのが「スピードマスター」です。
1957年に誕生したこのモデルは、その高い性能と洗練されたデザインで、世界中の時計愛好家から支持されています。この記事では、OMEGAの歴史とスピードマスターの誕生、スピードマスターの特徴、ムーンウォッチと称される「スピードマスター・プロフェッショナル」とお並ぶ人気モデルで、スピードマスターの原点となる代表的なモデル「スピードマスター’57」を詳しくご紹介します。
OMEGAとスピードマスターの歴史
OMEGAの歴史は、1848年にスイスのラ・ショー=ド=フォンで始まります。
当時、時計職人のルイ・ブランが設立した工房は、卓越した技術力と革新的なアイデアで知られるようになり、瞬く間に時計業界のトップランナーとなりました。
OMEGAは、機械式時計の伝統を守りながら、常に時代の先端を行く製品を開発し続けました。
例えば、1894年には世界初の量産型ムーブメント「OMEGA」を発表しました。
1932年にはオリンピック公式タイムキーパーに選ばれました。
これらの偉業は、OMEGAの技術力と創造力の高さを証明しています。
1950年代に入ると、機械式腕時計に対して軍用装備としての需要が高まり、特にアメリカ航空宇宙局(NASA)は、過酷な宇宙環境のための信頼できる腕時計を求めていました。
この要望に応えるべく、OMEGAは、このプロジェクトに積極的に取り組むことを決意します。
また、それに加えて1950年代のモータースポーツの興隆にもスピードマスターの開発には大きく影響を受けています。
当時、モータースポーツでは、時刻を正確に把握することが非常に重要でした。
しかし、当時の腕時計の多くは、振動や衝撃に弱く、レース中に時刻表示が狂ってしまうことがありました。
こうした状況を打破するために、オメガは、耐久性と視認性に優れた腕時計の開発に取り組みました。
そして、1957年に、世界初のクロノグラフ搭載の防水時計「スピードマスター」を発表しました。
スピードマスターは、耐水性能50m、クロノグラフ機能、視認性の高い文字盤など、モータースポーツに求められる機能をすべて備えていました。
そのため、瞬く間にモータースポーツの世界で広く普及し、その名を馳せることになりました。
1957年に発表されたオメガの「スピードマスター」は、ブロードアローの針とベゼルにタキメータースケールを備えており、ムーンウォッチと呼ばれるきっかけとなった1969年のNASA月面着陸の偉業よりも12年も前に誕生した伝説のプロフェッショナルモデルです。
スピードマスターは宇宙開発において大きな役割を果たしました。
1965年、NASAは宇宙飛行士が月面で着陸する際に着用する腕時計の選定試験を行いました。
その結果、競合のロレックスやロンジンなどに対して性能面で大きく引き離したスピードマスターが唯一の合格を果たし、人類初の月面着陸を成功させたアポロ11号の宇宙飛行士に採用されました。
スピードマスターは、月面着陸の成功とともに、世界的な知名度を獲得しました。また、その偉業は、スピードマスターを「ムーンウォッチ」という愛称で呼ぶようになり、時計史にその名を永遠に刻まれることになります。
伝説のスピードマスター・ファーストモデルが現代に蘇る
伝説の初代スピードマスターからインスピレーションを受けて開発された現行モデルの「スピードマスター’57」は、その高い耐久性と精度、そして洗練されたデザインを兼ね備えています。
その主な特徴は以下の通りです。
- 優れた視認性: くり抜かれた文字盤の下から発光するサンドイッチタイプのインデックスと初代スピードマスターのデザインを受け継ぐ視認性の高いアロー型の針を採用しており、暗闇の中でも時刻を瞬時に把握できます。
- クロノグラフ機能: スピードマスター’57は、クロノグラフ(ストップウォッチ)機能を備えています。
クロノグラフの積算は3時位置のインダイヤルの同軸に12時間計測針と60分計測針も備えており、長時間の計測にも対応しています。
- タキメータースケール: ベゼルにはタキメータースケールが刻まれています。
これにより、一定の距離を移動するのにかかった時間から、その平均速度を計算することができます。
これは、レースやスポーツなどでのタイム計測に使用されるものです。
また、単純な動作を繰り返す作業において、その作業を終えるまでにかかる所要時間を計測することもできます。
- 手巻きムーブメント: 信頼性の高い耐磁性能を有した手巻きムーブメントcal.9906を搭載し、長時間の使用でも正確な時刻表示を維持します。
ムーブメントは、OMEGAの自社製で、サファイヤケースバックから覗くことができ、その精巧な仕上げや動きを楽しむことができます。
- 高品質ステンレススチール製ケース: 強度と耐腐食性に優れた316Lステンレススチールケースを採用し、過酷な環境でも耐えうる耐久性を備えています。
ケースは、直線とカーブが絶妙に組み合わされた形状に、サテン&ポリッシュ仕上げの加工によって、高級感と美しさを演出しています。
これらの特徴により、スピードマスター’57は、ただ単に時間を知るだけの道具ではなく、人生のパートナーとしても寄り添ってくれる、かけがえのない逸品と言えるでしょう。
◆OMEGA「スピードマスター’57」
Ref.332.10.41.51.01.001
ケース径:40.5mm
ケース素材:ステンレススチール
風防:サファイヤクリスタル
防水性能:5気圧(50m)
パワーリザーブ:60時間
手巻きキャリバー9906搭載
価格:1,463,000円(2024年1月現在)
まとめ
スピードマスターは、モータースポーツや宇宙開発など、様々な分野で活躍してきた、世界で最も有名な腕時計の一つです。
スピードマスターはその歴史は古く、1957年に初代モデルが誕生して以来、常に時代の最先端を走り続けています。
今後も、スピードマスターは、時計愛好家だけでなく、一般の人々からも愛され続ける、永遠の名作として、時計史に名を刻んでいくことでしょう。
また、スピードマスターは、単に時計としての価値だけでなく、人類の偉大な歴史を体現する、まさに「タイムピース」と呼ぶにふさわしい存在であると言えるでしょう。
その誕生から60年以上経った今でも、スピードマスターは、世界中の人々を魅了し続けています。
その魅力は、今後も決して色褪せることはないでしょう。
そして、今回の記事でご紹介しました現行モデルOMEGA「スピードマスター’57」も、その高い耐久性と精度、そして洗練されたデザインで、多くの時計愛好家から絶大な支持を受けています。
この記事を読んで、スピードマスター’57の魅力に少しでもご興味を持ってくださったあなたは、ぜひ名古屋のOMEGA正規販売店「TANAKA久屋大通店」に足を運んでみてください。
そして、スピードマスター’57を実際にお手に取ってご試着してみてください。
きっとあなたの手首に素敵な彩りを添えることでしょう。
そして、もしあなたが「スピードマスター’57」を所有することのなった時、その満足感とともにかけがえのない人生のパートナーとして寄り添ってくれるものになるはずです。
この記事によって、OMEGAやスピードマスター’57にご興味を持つきっかけになれば幸いです。
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