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2024.12.13
【ジャガー・ルクルト】マスター・コントロールは、なぜ評価が高いのか?評価ポイントを徹底解説!マスター・コントロール・デイト Q4018420
【ジャガー・ルクルト】マスター・コントロールは、なぜ評価が高いのか?評価ポイントを徹底解説!マスター・コントロール・デイト Q4018420
【2024年12月13日更新】
序章:時代を超えて愛される名品、ジャガー・ルクルト マスター・コントロール
スイスの高級時計ブランドの中でも、比類なき技術力と洗練されたデザインで世界中の時計愛好家を魅了するジャガー・ルクルト。
1833年の創業以来、革新的な時計製造で時計史に名を刻み続けてきました。数々の名作を生み出してきたジャガー・ルクルトの中でも、時代を超えて愛され続けるコレクション、それが「マスター・コントロール」です。マスター・コントロールは、1992年にジャガー・ルクルトの技術力を結集し、究極の精度と信頼性を追求して誕生しました。そのシンプルで洗練されたデザインは、時計の本質的な美しさを体現しており、様々なシーンで着用できる汎用性の高さも魅力です。
本記事では、独創的な反転式ギミックを持つレクタンギュラーのレベルソとは対照的な、ラウンド型で正統派なデザインの「マスター・コントロール」シリーズ。の魅力を、その歴史、デザイン、技術、そして所有者の声を通して徹底解説していきます。さらに、人気モデルの紹介や購入前に知っておきたい情報も網羅的にご紹介します。
本記事を読み終える頃には、きっとあなたもマスター・コントロールの虜になっているはずです。一生モノの時計との出会いを、ぜひお楽しみください。
ジャガー・ルクルト マスター・コントロールとは?その歴史と魅力に迫る
マスター・コントロールの誕生は、1992年に遡ります。当時、クォーツ時計の台頭により機械式時計の存在意義が問われていました。そんな中、ジャガー・ルクルトは、機械式時計の真価を改めて示すべく、1000時間にも及ぶ厳しいテストをクリアしたムーブメントを搭載した時計を発表します。それが「マスター・コントロール」の始まりでした。
「1000時間コントロールテスト」と呼ばれるこのテストは、時計の精度や耐久性を極限まで追求したもので、ジャガー・ルクルトの技術力の高さを象徴するものでした。このテストをクリアしたムーブメントだけが「マスター・コントロール」の名を冠することが許されるのです。
マスター・コントロールのデザインは、時代を超越した普遍的な美しさを追求しています。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは、どんな服装やシーンにも自然に溶け込み、着用する人の個性を引き立てます。
搭載されているムーブメント「キャリバー」は、ジャガー・ルクルトが誇る技術力の結晶です。高精度、高耐久性、そして美しい装飾が施されたムーブメントは、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいでしょう。
マスター・コントロールは、単なる時計ではなく、ジャガー・ルクルトの哲学と伝統を受け継ぐ、特別な存在なのです。
2020年にシリコン製脱進機の採用や、香箱の改良によるパワーリザーブが70時間という大幅な向上などムーブメントが一新し、ポリッシュ加工を施したベゼルやケース、さりげないカーブを描くラグなどケースデザインもアップデートされています。
名前は知っているけど、どんなモデルなのかわからない…というお声をよく聞きます。
ということで、今回はジャガー・ルクルトの隠れた名作「マスター・コントロール」をご紹介します。
時計史に革命を起こした「1000時間コントロール」と「マスター・コントロール」の深い関係
1992年、スイスの高級時計ブランド、ジャガー・ルクルトは、時計業界に革新をもたらす厳しい品質検査基準「1000時間コントロールテスト」を制定しました。そして、このテストの名を冠した時計こそが、ブランドの基幹コレクションとなる「マスター・コントロール」です。
当時、クォーツ時計の台頭により、機械式時計の存在意義が問われていました。そんな時代背景の中、ジャガー・ルクルトは、真に優れた機械式時計を世に送り出すべく、時計の精度、耐久性、そして信頼性を極限まで追求した、前例のない厳しいテストを導入することを決意します。
こうして誕生した「1000時間コントロールテスト」は、完成品の時計を、ムーブメントをケースに入れた状態のまま、実に1000時間、つまり6週間以上に渡って過酷な環境下に置き、その性能を検査するというものでした。
このテストでは、単に精度を測るだけでなく、温度変化や衝撃、磁場への耐性など、実用時計として必要なあらゆる要素を厳密にチェックします。このテストをクリアした時計だけが、「1000時間コントロール」の称号を与えられ、世に送り出されることを許されるのです。
そして、この厳しいテストの初代合格者として、歴史に名を刻んだのが「マスター・コントロール」コレクションでした。その名は、まさに「1000時間コントロールテスト」をクリアした時計の証であり、ジャガー・ルクルトの時計作りに対する揺るぎない哲学と、絶対的な品質への自信を象徴しています。
「マスター・コントロール」の登場は、時計業界に大きな衝撃を与えました。それは、単に新しいコレクションが誕生したというだけではありません。ジャガー・ルクルトが自ら設定した、極めて高い品質基準は、他の高級時計ブランドにも大きな影響を与え、時計業界全体の品質向上に貢献したと言えるでしょう。
現在では、ジャガー・ルクルトの全ての時計がこの「1000時間コントロールテスト」をクリアしています。当初は「マスター・コントロール」コレクションのためだけに設定されたテストでしたが、その精神はブランド全体に浸透し、ジャガー・ルクルトの代名詞とも言える品質基準として、今も脈々と受け継がれているのです。
所有する喜びを深める、ジャガー・ルクルトの誇り高き品質証明「1000時間コントロール」
ジャガー・ルクルトの「マスター・コントロール」を語る上で決して欠かせないのが、ブランドの誇る厳しい品質検査プログラム「1000時間コントロール」です。これは単なる検査ではなく、ジャガー・ルクルトの時計作りに対する揺るぎない信念と、比類なき品質への自信を表す、ひとつの哲学と言えるでしょう。
時計業界には、精度の指標として、スイスの公式機関であるCOSC(スイスクロノメーター検定協会)によるクロノメーター認定があります。しかし、ジャガー・ルクルトは、COSCの基準さえも凌駕する、独自の厳しい検査基準を設けました。それが「1000時間コントロールテスト」です。
COSCの検査がムーブメントのみを対象とし、約15日間で行われるのに対し、「1000時間コントロールテスト」は、完成した時計に対して、実に1000時間(41日間!)、日常使用を想定した過酷な環境下で実施されます。
このテストでは、
- 精度: 3つの異なる温度環境下、6つの姿勢差を設けて計測。
- 気圧変化への耐性: 高度や気圧の変化に対する影響を測定。
- 気温変化への耐性: 急激な温度変化に対する耐久性を検査。
- 耐衝撃性: 日常生活で起こりうる衝撃に対する強度をテスト。
- 耐磁性: 磁気を帯びやすい現代社会において、磁場による狂いを防ぐ性能を検証。
- 防水性: ケースの防水性能を厳しくチェック。
これらの6つの項目について、厳格な基準が設けられています。そして、全ての項目において、その厳しい基準をクリアした時計だけが、「1000時間コントロール」の称号を与えられ、晴れてオーナーの腕元へと届けられるのです。
「1000時間コントロール」の刻印は、時計が単に正確な時を刻む機械ではなく、過酷なテストをくぐり抜けた、真に信頼できるパートナーであることを証明しています。それは、所有する喜びを深め、時計への愛着をより一層強固なものとしてくれるでしょう。
ジャガー・ルクルトは、この厳しい検査を全ての時計に課しています。それは、創業以来守り続けてきた、妥協のない時計作りへの情熱と、真の品質を追求し続けるという、揺るぎない意志の表れと言えるでしょう。
時代を超えて愛される、ジャガー・ルクルトの伝統美を体現する「マスター・コントロール」のデザイン
「マスター・コントロール」は、ジャガー・ルクルトが誇る、シンプルながらも気品あふれるデザインが魅力のコレクションです。その端正な顔立ちは、1950年代、機械式時計の黄金期に誕生した名作時計たちの遺伝子を色濃く受け継いでいます。
1950年代、ジャガー・ルクルトは、時計史に燦然と輝く名作を数多く世に送り出しました。リューズを排した初の自動巻き時計「フューチャーマティック」、優れた耐衝撃性と耐磁性能を備えた「ジオフィジック」など、革新的な機構を搭載しながらも、その多くはラウンド型のケースを採用し、エレガントで洗練されたデザインを特徴としていました。
「マスター・コントロール」のデザインは、まさにこの時代の傑作時計たちへのオマージュとして誕生しました。シンプルながらも完璧なプロポーションのラウンドケースは、どんなシーンにも馴染む普遍的な美しさを持ちます。
ダイヤルには、視認性に優れたくさび型のインデックスと、先端がわずかに丸みを帯びた優雅なドーフィン針を採用。控えめながらも確かな存在感を放つディテールが、時計全体の気品をさらに高めています。
そして、ケースやベゼルに施された、ジャガー・ルクルト独自の「ボンベシェイプ」と呼ばれる緩やかな曲線を描く仕上げは、光を美しく反射し、上品な輝きを生み出します。これは、高度な研磨技術を持つ職人の手作業によってのみ実現できる、まさに至高の職人技の結晶と言えるでしょう。
「マスター・コントロール」のデザインは、決して時代の流れに左右されることのない、普遍的な美しさを追求した結果、生まれたものです。それは、1950年代の傑作時計たちの伝統を受け継ぎながらも、現代的な感性と融合させることで、時代を超えて愛される、ジャガー・ルクルトの新たな定番として、時計愛好家たちを魅了し続けています。
「マスター・コントロール・デイト」
品番:Q4018420
直径:40 mm
厚さ:8.78 mm
防水性:5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー899
パワーリザーブ:70 時間
1950年代に人気を博した象徴的なラウンド形状の腕時計を再解釈したモデルです。
1992年の誕生以来変わらない、アラビア数字と楔型インデックスの組み合わせ。
モダンでクラシカルなデザインです。
「マスター・コントロール・カレンダー」
品番:Q4018420
直径:40 mm
厚さ:8.78 mm
防水性:5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー899
パワーリザーブ:70 時間
機械式時計の伝統に基づいたコンプリートカレンダー機能を持つ、マスター・コントロール・カレンダー。
最大の特徴は、ジャンピングカレンダーです。
ポインターデイト採用のモデルは、通常外周に均等に書かれた31日分針が回りますが、このモデルではポインターデイトの針が6時位置のムーンフェイズ表示を隠さないように、15日と16日の間をムーンフェイズ表示を飛び越えて動くという画期的な機能です。
「マスター・コントロール・ジオグラフィーク」
直径:40 mm
厚さ:10.96 mm
防水性 :5 気圧
ムーブメント:ジャガー・ルクルト製キャリバー939
パワーリザーブ:70時間
ナイト&デイ表示と日付表示、パワーリザーブ表示、第2時間帯のインダイヤルと世界中のタイムゾーンが1つの文字盤で表示することができる多機能モデルです。このジオグラフィークのキャリバーは、世界中を旅する旅人たちに、自国時間と現地時間の両方を瞬時に把握できるように作られています。
6時位置のセカンドタイムゾーン、2時位置のポインターデイト、10時位置のパワーリザーブインジケーターのバランスがとても秀逸で、美しいダイヤルデザインです。
10時位置のリューズを回し6時位置のセカンドタイムゾーンを変更するという独自の操作方法かつ非常に実用的なムーブメントです。
まとめ
シンプル・イズ・ベストの王道を行く時計。
高い視認性、薄い空間の中に構成されたインデックスや針の立体感、ムーブメントの仕上げ、竜頭の感触、どれをとっても超一級品だと感じます。
何よりも良いのが、時計自体に強い主張が無く、パット見や時計に詳しくない人では気付かない高級感や完成度の高さが有り、嫌味無く着けられる上、自分だけが良さを分かっている様な優越感も感じられる時計です。
ジャガー・ルクルト マスター・コントロールは、シンプルながらも洗練されたデザイン、高度な技術力、そして長く愛用できる品質を兼ね備えた、まさに「一生モノ」と呼ぶにふさわしい時計です。
本記事でご紹介した内容を参考に、ぜひあなたもマスター・コントロールの魅力に触れてみてください。そして、自分にぴったりの1本を見つけて、最高の時計体験を味わってください。
マスター・コントロールの本当の良さは、実際に手に取って見て、試着しないと分からないです。
ご試着だけでも大歓迎です!
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