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2023.05.03
【パネライ】パネライ名古屋ブティックでPAM01350 ラジオミール オリジネ トレジョルニ の魅力に迫る。
こんにちは。
パネライ名古屋ブティックの大磯です。今回は2023年の新作
PAM01350 ラジオミールトレジョルニの魅力について
解説していきます。
題して”パネライ名古屋ブティックで
PAM01350
ラジオミール オリジネ トレジョルニの魅力に迫る”です。
‐ INDEX ‐
01 | 2023年新作のラジオミールトレジョルニ02 | オリジネかトレジョルニか
03 | ラジオミールオリジネとは
04 | PAM01350ラジオミールトレジョルニの魅力について
05 | 優れた再現性その➀ 文字盤
06 | 優れた再現性その➁ ガラス
07 | 優れた再現性その➂ 針と文字
08 | 名古屋ブティックには資料が豊富!
2023年新作の
PAM01350 ラジオミールトレジョルニ昨年秋にラジオミールオリジネとして
PAM01334・PAM01335が発売され
今年そのカラー追加という形で
発表・発売されたのがこのPAM01350です。▼▼2023年新作まとめ記事はコチラ▼▼
PAM01350 ラジオミールトレジョルニは
45㎜ケースに3日間パワーリザーブの
手巻き自社ムーブメントを搭載し
見た目にはヴィンテージ感溢れる、
サンドブラスト仕上げのステンレスケースと
ベージュのシェードダイアルを採用し
2023年5月より¥939,400‐にて販売をスタートしました。なお、同型のPAM01334とPAM01335共に
2023年3月中頃にサイト上で突然
”ラジオミールトレジョルニ”という名称に
ネーミングチェンジされ
当初、少し混乱を招いた方もいらっしゃるかもしれません。そこで、本編に入っていく前に
この【オリジネか、トレジョルニか問題!?】についても
説明いたします。INDEXへ戻る
”オリジネ” か”トレジョルニ” か?
上の図をご覧頂くと分かり易いと思うのですが、
今でも”ラジオミールオリジネ”という
大きなシリーズが存在していて
その中でパワーリザーブ3日間のモデルに
”トレジョルニ”
8日間のモデルに”オットジョルニ”と
ネーミングが振られた事になります。ただし、この大きなシリーズ名である
”ラジオミールオリジネ”が
モデル名に含まれない為、
少々分かりにくい事になってしまったかな?
と感じています。ラジオミールオリジネとは?
では、このラジオミールオリジネとは何でしょうか?
その名にもある”Origine(オリジネ)”は
イタリア語で”原点”や”起源”を意味し、
ラジオミールの誕生した1935年から1940年代頃の
原点の姿を優れた再現性によって
現代に蘇らせた、
ヴィンテージ感溢れるシリーズです。ちなみに少し脱線しますが…
1935年と聞いて「あれ?」と思われた方
貴方はかなりのパネライマニアですね。すこし前まではラジオミール誕生は
1936年とされていましたが
最新の研究などにより、
1935年には製造されていたという資料が発見され
最近その歴史が書き換えられました。PAM01350 ラジオミールトレジョルニの魅力について
では、本題でもある
PAM01350 ラジオミールトレジョルニの
魅力を紹介します。
PAM01350 ラジオミールトレジョルニの特徴ともいえる
このベージュのシェードダイアル
(淵に向かって影の様に色が濃くなっていく文字盤)このデザインソース(ネタ元)と考えてられているのが
こちらです。
これはパネライのアーカイブである
1950年以前にあった実際のラジオミールウォッチの
資料です。当時からパネライウォッチの文字盤は
下の写真の様にブラックが基本でした。ブラックの文字盤を採用した理由は
数字をより認識し易くする、”視認性”の為です。
しかし、この写真のラジオミールウォッチは
何故かベージュ?理由は分かっていませんが
当時のパネライはイタリア海軍納入の軍用時計であり
市販化はされていなかった事から、
オシャレな色違いを生産したとは考えられません。他の理由として
当時のパネライのインデックス(数字)に
使用されていた夜光は
ラジウムをベースとした特許素材”ラジオミール”
つまり放射性物質です。今のスーパールミノヴァの様な蓄光と違い、
常に自発光するラジオミール夜光は
自らの光で物質自体を黒く焼いてしまう程、
強い光だったようです。
このベージュの文字盤は
そのラジオミール夜光の光や放射線、
またその他紫外線などによって
元々は黒かった文字盤が経年と共に
色褪せたのではないか?他に
針の錆具合から、何らかのトラブルで
時計内に海水が浸水し、黒い文字盤を耐食させたか?最初は単純に黒く塗る前の文字盤を写したのかな?
とも思いましたが
夜光が完全に焼けている事から、
使用後だと判断できる為、
その線はないかと…。まぁいずれにせよ、
何かイレギュラーな状況がもたらしたであろう
このベージュの文字盤。これをオリジネのコンセプトでもある
優れた再現性によって
現代に蘇ったカラーとデザインが
PAM01350 ラジオミールトレジョルニ
最大の魅力と言えます。では具体的にどの様なポイントが優れているか
ご紹介していきます。優れた再現性 その① 文字盤
優れた再現性の一つ目は何といっても
文字盤です。
オリジナルの文字盤の淵が
染みなどで黒っぽくくすんでいます。PAM01350の文字盤も単体のベージュでなく、
淵に向かって黒くなるシェードダイアルによって
これを表現しています。また、オリジナルの文字盤の表面の
ザラっとした質感まで
再現されています。優れた再現性 その➁ ガラス
優れた再現性の二つ目は風防のガラスです。
下の写真は、オリジナルを別のアングルから
写した資料です。
文字盤の淵の数字(特に3)がガラスによって
グニャっと屈折しています。これは湾曲したドーム状のガラスを使用している為です。
PAM01350を横から見ると、ミドルケースから飛び出した
ドーム型のガラスを使用しているのが分かります。優れた再現性 その③ 針と文字
優れた再現性の3つ目は針と文字です。
オリジナルの針を見ると、錆びてしまっていますが
金色の針が使われている事が分かります。また、12の文字の下にある
”RADIOMIR
PANERAI” の表記インデックスは
サンドイッチ夜光(二重構造の夜光)であるのに対して
この部分は彫った文字に
白い塗料を流し込んだ仕様になっています。PAM01350でも同様に
針は金色を採用し、
インデックスの夜光にはサンドッチ構造を採用し
12の下のRADIOMIR…の文字は、
白く彫り込まれた仕様となっているのが分かります。大きく3つのポイントで
PAM01350ラジオミールトレジョルニの
優れた再現性を紹介しましたが
実は、これ以外にもこのモデルの魅力は沢山あります。是非、実物をご覧頂き
貴方の感じる魅力を見つけてください。名古屋ブティックには資料が豊富!
今回、ご紹介しました
PAM01350のアイデアソースなどは、
アーカイブを写したパネライブックから引用しています。これは2021年にイタリアの出版社から発売されたもので
現在は残念ながら完売しているようなのですが
名古屋ブティクではこのパネライブックを
当時購入し資料として保有しております。入口から見て一番奥のこちらの部屋に
パネライブックがあります。▼名古屋ブティックでは
パネライブックのアーカイブ写真を見ながら
PAM01350 ラジオミールトレジョルニの
実物をご覧頂けます。ちなみに…
先日SNSでつながったファンの皆様同士で
奥の部屋でパネライブックと新作を見ながら
ファンミーティングを開催されました。パネライの深い世界に足を踏みいれてみませんか?
大磯
******************************************お問合せは
・お電話:052-951-8111prev.next.取り扱い店舗
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