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ブログをご覧の皆様こんにちは。
パネライ名古屋ブティックの大磯です。本日はクリスマスイブですね。
早いもので2021年も残すところ1週間となりました。時計業界では年が明けると、新作情報が飛び交い始めます。
今年は新型コロナの影響で、ジュネーブでの新作発表を行う事ができなかったパネライ
2022年は無事開催できる事を期待したいですよね。
さて、本日は、年末っぽく、
2020年代のパネライの展開予想をして今年の締め括りをしたいと思います。先述したとおり、2020年代は新型コロナと共に始まり、様々な物事に変化をもたらし
時計業界も生産面や供給面に大きな影響がでました。
あれから2年、国内ではワクチンの接種率も増え、
2022年はアフターコロナ時代に向かっていくと感じます。そんな2022年以降、後の年表に2020年代と記されるであろう時代に
パネライはどの様な展開していくのか?勝手に6つのキーワードで予想してみました。
1.ラジオミールのハイエンド化
これは予想というよりも、パネライはその展望自体は既に示しています。
あとはそれが”いつなのか?”というところ2018年4月にパネライCEOに就任したジャンマルクポントルエは
同年末に発売された時計専門誌「Chronos」のインタビューで次の様に語っています。
「今後パネライは、4つの基準に基づいて区分されるべきでしょう。
具体的にはムーブメント、マテリアル、テクニック、そしてデザインです。
ラインナップは4つに分かれます。ラジオミール、ルミノール、ドゥエ、そしてサブマーシブル」。
(中略)
「ラジオミールはヒストリカルなコレクションになります。
ですから、ケース素材に新素材のセラミックスやチタン、カーボテックなどは使いません。
代わりに、ゴールドやプラチナを採用するでしょう。」事実上の新体制元年である2019年のSIHHでサブマーシブルコレクションをアップデート
2020年はルミノール誕生70周年でルミノールコレクションから多くの新ラインナップを発表(新型コロナの影響でその約半分は2021年にスライド)
2021年にはルミノールドゥエのデザインをアップデートし、ダイアルカラーのバリエーションやブレスレットの仕様を増やしています。
CEOが就任当初語ったコンセプトに基づいたラインナップを見せていないのは「ラジオミール」のみ
この事から2022年は、ラジオミールから多くの新作が発表される事を予想します。また、その4年後の2026年にはラジオミール誕生90年となる為、必ず何かプロモーションは仕掛けてくるはず!
仮に2022年にアップデートが行われれば、その2周目がちょうど2026年となりリズムも良いですよね。2.ティファニーブルーの文字盤
先日、パテックフィリップが「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコレボレーションモデルとして
ティファニーのコーポレートカラーである”ティファニーブルー”の文字盤を採用したモデルを発表しました。
既に、他ブランドでもティファ二ーブルー文字盤が
トレンド化の風潮を見せています。SNSの普及などから文字盤のカラーバリエーションが豊富になっており
ブルーに次ぐトレンドカラーとして”ティファニーブルー”はその有力候補No.1
パネライのコレクションでも展開してくると予想します。
なおネーミングについては”ティファニーブルー”という名称は本家以外使えないので、
イタリアっぽく”チェレステ”とか?3.インテリアクロックの復活
アフターコロナの時代に移っても、ビジネスシーンは、コストや環境面などの理由からテレワークが継続されると予想されます。
そうなった際、「自宅での時間を充実させたい」「インテリアに趣味を投影したい」、
といった理由から嗜好品インテリアの需要が加速するのではないでしょうか?そうなるとかつてパネライが展開した
「テーブルクロック」や「ウォールクロック」などのインテリアクロックを再展開するのでは?と予想します。4.シルバーケース(銀無垢)の登場
上記の”ティファニー”から連想ではありませんが、
2020年代のどこかでシルバー素材が登場するのでは?と予想します。ファッションやエンタメの世界では90年代カルチャーのリバイバルがトレンドとなっており
シルバーブームも再到来するのでは?と言われています。
実は、以前からシルバーケース登場は予想しているのですが、2010年代には登場しなかった為
このタイミングで載せました。パネライが2010年初期に発表したサブマーシブルブロンゾ(銅素材)が空前の大ヒットとなり、
エイジングする時計という価値観が生まれました。
シルバーもブロンズ同様に経年変化が楽しめる素材として人気です。実は1930年代頃まではシルバーは時計のケースにも比較的多く採用された歴史もあり、
時計業界にとっては、何も未知の領域ではありません。
現存するアンティークのシルバーウォッチは、年代的にもクッションケースの物が多くとても美しいです。
クッションケースと言えばラジオミールですよね。
1項で予想したラジオミールのハイエンド化が実現されれば
あの美しいケースラインと高級素材であるシルバーとのマッチングモデルを
限定的に展開する!なんて事もありじゃないでしょうか?パネライは素材のリードオフマンとしての姿勢を見せる事が多いブランドですし、
パネライが属するリシュモングループにはカルティエやモンブラン、ダンヒルなどシルバー製品を展開しているブランドの存在もある為、
シルバー投入のバックボーンも充実しています。5.オーダーメイド化
5つ目はオーダーメイド化です。
オーダーメイドと言っても、一からデザインを起こす完全なオーダーメイドまではいかないかもしれませんが
例えば、ブティックに特定のサンプルが展示され、ご注文を頂いてから生産するなどの
受注生産化していくのでは?という予想です。あまり知られていませんが
パネライは過去に海外イベントにおいて、イベント限定のモデルを受注生産にて販売した事があります。
これは来るオーダーメイド時代に向けたトライアルだったのでは?とも考えられます。
また、ブランドによっては人気モデルは1年2年待ちは当たり前、
時計に限らず高級消費財は人気モデルへの一極集中化により待ってでも買うという時代になっていると感じます。”欲しい時にすぐ手に入る”というスタイルは非常に便利な側面がありますが
その反面、常に在庫を切らさぬよう過剰生産や過剰発注を招きかねません。一企業の在庫コストを上げるだけでなく、食品で見れば確実に ”ロス” を生み出す事に繋がります。
地球の資源は限りがありますから、何でもかんでも作ればいいという時代は既に陰りが見えます。
それよりも、いずれ「待ってでもいいから未来に資源を残しましょう」という時代が来ると考えます。
ビジネスや消費者に”待ち”の意識が定着すれば、高級消費財も”待ち”に付加価値を付けるなどの試みを行うのでは?と思います。かつて時計は王侯貴族から受注を受けて時計師が一から手作業で作っていた時代があります。
そういう原点回帰もロマンチックな魅力があるのではないでしょうか。
6.リサイクルサービス
最後はリサイクルサービスです。
パネライは近年、海洋廃棄物などから再利用した素材を使ったストラップや
素材の約60%をリサイクルしたものから製造した
「ルミノールマリーナeスチール」など
資源の再利用というコンセプトの商品を展開しています。
現在は消費者はそれらを購入する事で環境保護に貢献する事が出来ますが
今度は例えばブランドがトレードインサービス(下取り)を開始するのでは?と予想します。ブランドへ不要な時計を素材として提供する事で
消費者も”ユーザーからサプライヤー”となり、リサイクル商品のトレーサビリティの要素になる事ができます。
そういった価値観や意識を持った消費者も増えていくと思いますので、
ブランドがユーザーを巻き込んだリサイクル活動を実施していくのでは?と思います。
以上、”勝手に”2020年代パネライ展望予想でした。
当店は12月30日まで営業しておりますが
私の投稿は今回が年内最後となります。最後までお読み頂きましてありがとうございます。
皆様、良いお年をお迎えください。大磯
お問合せは
・お電話:052-951-8111ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《 パネライ名古屋ブティック 》
OFFICINE PANERAI NAGOYA BOUTIQUE
営業時間11:00~19:00 ・定休日:水曜日(祝日は営業)
※お車でお越しの際は、セントラルパーク地下駐車場をご利用下さいませ。
※当店は、TANAKAウォッチギャラリー久屋大通店に併設しております。
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